ぼくは戦争は大嫌い
やなせたかしさんが書かれた戦争体験。仕事でやなせたかしさんの話題が出て、読んでみようと思った本。
戦争が好きな人なんているんだろうか、と思いつつも、現に色々なところで戦争は起きる。
おしまいに、のところでこんなことを書かれている。
ぼくは、戦争の原因は「飢え」と「欲」ではないか、と考えています。腹が減ったから隣の国からとってこようとか、領土でも資源でもちゃんとあるのにもっと欲しいとか、そういうものが戦争につながるのです。
言い得ていると思う。最近の中国の海洋進出のニュース、ウクライナの紛争、色々なところに戦争の火種が転がっている。でもきっと戦争はなくならないよね…。
ぼくが最近怖いな、と思うのは、殺菌とか除菌がブームになって、ばい菌というだけで目の敵にして消毒してしまうことなんです。
無菌状態になると、今度は人間の抵抗力がなくなってしまいます。それでは本末転倒です。
なんだか、このところ世の中全体が嫌なものはみんなやっつけてしまおう、というおかしな風潮になっているような気がしてなりません。
アンパンマンという食べ物とバイキンマンというばい菌。仲良くできないけれど、マンガの中ではともに生きていると。
何か色々考えさせられるなぁ。学校の中で起きるいじめ問題も共存じゃなくて排除?
欲って誰でもあるもの。でも限度をわきまえるということ?うーん、そうじゃないなぁ。
今の時代、飢えということは日本では考えにくいけれど、欲については、それぞれの人が何を幸せと感じるか、というところに繋がるような気がしている。
ぼくは戦争は大きらい: やなせたかしの平和への思い (小学館クリエイティブ単行本)
- 作者: やなせたかし
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/12/17
- メディア: 単行本
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