岩合光昭と動物園・水族館を歩く
また読書再開です。
動物の表情を撮らせたらこの人がピカイチだと思う。
そして表情のないクラゲなんかもインパクトのある写真。その撮り方も書かれている。
「はじめに」「おわりに」から少しだけ抜粋する。
なかには現在は展示されていない動物もいますが、施設の許可をいただいて、その旨を明記しつつ、いくつか掲載しています。
生きものが生死を絶えず繰り返していることーーー。
そのことも知っていただきたかったのです。
ヒトはなぜ、動物園・水族館に行くのか。その答えは、動物園・水族館に行くのが楽しいからでしょう。
(はじめにより)
この1枚というのは、その人それぞれに必ずあるものです。たくさん撮って、上手に撮れた写真がほかにあっても、「でも私はこの1枚がいちばん好き」っていう1枚が絶対にあるはずなんです。
そういう写真は、決して目指している写真ではなくて、偶然のチャンスであり出来事がもたらすもの。
光の当たり方、そのときの顔の表情…。
自分が意図しない美しさにのまれたとしか言いようがありません。
(おわりにより)
我が家にもワンコがいるけれど、毎日をワンコと暮らすということはいいことばかりではない。病気にもなるし、狂犬病接種や予防接種も受けなければならないし、毎日餌や散歩の心配もしなければならない。年老いて、病気で死と向かい合わなければならないこともある。それは動物園の動物たちも同じだと思う。
動物園が楽しいのは、きっといいとこ取りだから。でもそれがわかった上で、そんな楽しみ方があってもいいんだろうと思っている。そして、そんな動物たちの表情を切り取るのもひとつの楽しみ方だと思う。